MacでWindowsを動かすという需要は未だに健在。昔からMacを好んで利用していた方には未だに信じられないかもしれませんが、最新のMacではBoot Campを利用することができません。
じゃあどうすればいいのよ!っていう方の為に、今回の記事ではAppleシリコンを搭載したM1 Mac、M2 MacでWindowsを動作させる方法を紹介します。
M1 MacでBoot Campは使えない
どのような経緯で最初からインストールさせているのか未だに不明ですが、M1 MacにもBoot Campアシスタントがあります。しかし、実際にソフトを起動させて利用しようとすると…
この通り、先に進めない状態となります。もしかすると、いつの日かMicrosoftがAppleシリコン向けのWindowsをリリースしたその日のためにとっている…?のかは現時点では不明。
なぜBoot Campが動作しないのかは、CPUアーキテクチャの変更が主な原因。これまでのMacにはIntel製のCPUが搭載されていました(i3とかi5とかのやつ)。これをx86やx64アーキテクチャというのですが、M1やM2のMacにはArmアーキテクチャというものが採用されています。
つまり、互換性がないのです。
あまりにもこのAppleシリコンの動作が素晴らしいことからあまり話題にはなっていませんが、実はCPUそのもののメーカーが変わっていたんですねー。
M1 Mac、M2 MacでWindowsを動作させる『Parallels Desktop for Mac』
あれ、結局CPUのメーカーが変わったからAppleシリコン搭載のM1 Mac、M2 MacではWindowsが使えないんじゃないの?と思った皆さん、少しだけ待ってください。
Parallels Desktopというソフトを使えばWindowsが動作します!
…ではなぜこのソフトを使えばWindowsが動作するのか。これを説明する前に、下記の2点について説明させてください。
- 仮想化
- Arm版Windows
仮想化について
仮想化という技術について、細かくは説明しません。漠然と、「macOSの上に仮想的なPCを作って、そのPC上で違うOSを動かす」という意味で理解しておいてください。
Arm版Windowsについて
Arm版のWindows 10は2017年の12月に米国で正式に発表されました。以来、あまり話題にはなりませんがLenovoやMicrosoftが実はArm搭載のノートPCが発売されています。
先程x86やx64、そしてArmについて説明しました。これまでのWindowsはx86 / x64上で動作していましたが、これをArm上で動作できるように作られた事がArm版Windowsです。
ただしArm版Windows 10の場合、ほぼ全てのソフトで32ビット版しか動作しないというデメリットがあります。
つまり、Appleシリコンにて動作する事ができるのはこのArm版Windowsということになるのです。
Parallels Desktopについて
2022年8月に、最新版のParallels Desktop 18 for Macがリリースされました。これによって、M1 Mac、M2 Mac上でWindows 11が動作することになります。
実はArm版のWindows 10と、Arm版Windows 11では機能差が結構多いんです。Arm版Windows 11では多くのアプリケーションにおいて64bit版のインストールと実行が可能になっています。
Arm版Windows 11が動作するParallels Desktop 18 for Macをインストールすることで、Arm版であることをあまり感じることなくWindowsを動作することが可能になります!
まとめ
仮想化という技術において古くから携わってきたParallelsだからこそ、現在もMac上でのWindows稼働において最先端を走っています。
記事内でも何度か紹介しているように、期間限定で初年度のサブスク料金・もしくは買い切り料金が10%になるコードを頂いているので、この機会にぜひご利用ください。