2021年8月23日にMicrosoftの新製品発表会が行われ、そこで新製品が数々登場した。
現在Surface Pro 7やSurface Go 2などはもはや一般家庭向け、教育機関での学習向けに特化した立ち位置となっているので、最も注目が集まっているのは「Surface Pro 8」と「Surface Go 3」だろう。
その2製品をはじめ、他にもどのような発表があったのか。本記事ではざっくりと2021年Microsoft新製品の発表を解説する。
Surface Pro 8発表
一番の目玉はやはりSurface Pro 8。パソコンとしての性能にタブレットの手軽さを加えた人気のデバイスだ。簡単な概要や主な変更点は下記の通り。
- Windows 11が標準インストール
- タッチペン収納&充電可能な新しいキーボード
- 画面のサイズが若干大きくなった
- 性能が全モデル底上げ(これまでの2倍)
Surface Pro 8の性能と価格
ここでは詳細なスペックは省いて、Surface Pro 8において一般向けに発売されるラインナップを紹介する。
CPU:Intel Core i5
メモリ:8GB
容量:128GB
価格(税込):148,280円
CPU:Intel Core i5
メモリ:8GB
容量:256GB
価格(税込):153,780円
CPU:Intel Core i5
メモリ:16GB
容量:256GB
価格(税込):193,380円
CPU:Intel Core i5
メモリ:8GB
容量:512GB
価格(税込):193,380円
CPU:Intel Core i7
メモリ:16GB
容量:256GB
価格(税込):215,380円
CPU:Intel Core i7
メモリ:16GB
容量:512GB
価格(税込):247,280円
CPU:Intel Core i7
メモリ:16GB
容量:1TB
価格(税込):281,380円
CPU:Intel Core i7
メモリ:32GB
容量:1TB
価格(税込):325,380円
なお、これらは全て現在は予約注文となっており、2021年11月1日までに配達される見込みだ。
やはり一般ユーザー向けからプロ向けの構成を全て網羅しているのはさすがMicrosoft。今回のSurfaceから一般ユーザー向けの最安構成がCore i5になっているので、若干金額が上がったように見えるがそうではない。
Surface Pro 7の時は最安構成がCore i3だったが、今回よりCore i3は法人向けのみの提供となった。そのため、一般ユーザーは最安構成を購入してもパソコンのスペック不足を体感することはまずないだろう。
Surface Go 3発表
次に注目を集めているのがこのSurface Go 3。よりタブレットに近い感覚で利用されるこの製品は、Windowsを搭載したiPadという立ち位置で利用されるケースが多い。
そんなSurface Go 3の簡単な概要や主な変更点は下記の通り。
- Windows 11が標準インストール
- キーボードにタッチペンは収納できない
- Surfaceシリーズの中で最軽量
- 性能が全モデル底上げ(これまでの2倍)
Surface Go 3の性能と価格
ここでは詳細なスペックは省いて、Surface Go 3において一般向けに発売されるラインナップを紹介する。
CPU:Intel Pentium 6500Y
メモリ:4GB
容量:64GB
価格(税込):65,780円
CPU:Intel Pentium 6500Y
メモリ:8GB
容量:128B
価格(税込):85,580円
Surface Go 3は先行してWindows 11がリリースされる2021年10月5日に発売開始となる。
CPUにはCore i○のようなCoreシリーズではなく、Intel Pentiumという廉価版のCPUが搭載されている。
Surface Go 3はあくまでもタブレットの延長に近い感覚。動画閲覧や簡単な文書作成では十分活躍するが、重い作業をする方にはおすすめできないモデルだ。
Surface Laptop Studio発表
これまではSurface Laptop 4だった製品の後継モデルで、名前がLaptop Studioに一新された。しかし一新されたのは名前だけでなく、対象ユーザーも含んでいるかもしれない。
このSurface Laptop Studioは完全にプロ向けのパソコンとなっている。盛りだくさんの概要は以下の通り。
- Windows 11が標準インストール
- GeForce RTX 3050Tiを搭載
これによりゲームや動画編集も余裕 - Surface Proと同様画面の傾けが可能に
- 性能が全モデル底上げ(これまでの2倍)
GeForce RTX 3050Tiと書いたが、これはいわゆる「GPU」というゲームなどの処理に使われるパーツのこと。ほとんどのパソコンは、CPU(Core i○など)に内蔵されたGPUを利用するのだが、Surface Laptop StudioはGeForceという別のGPUを搭載している。
しかしその影響か、これまでのLaptopシリーズよりもゲーミングPCの様に分厚くなっているのがわかる。
また、これまでのLaptopシリーズから大きく変更した点が、Laptopシリーズも画面を平らに傾けることができるようになっている点。
Surface Laptop Studioの性能と価格
Surface Laptop Studioは現状、予約注文も開始されていない現状だ。公式ストアにも「2022年の前半に発売予定」とだけ記載されているので、続報を待とう。
また、これに関連して詳細なスペックや構成なども発表されていない。現状わかっている情報では、下記のような構成が想定される。
- CPUには「クアッドコア第 11 世代インテル®Core™ プロセッサ」を搭載
- GPUには「NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 Ti」を搭載
- メモリは最大32GB
- 容量は最大2TB
Surface DUO 2発表
Surface DUOという製品について知らないという方も多いだろう(筆者も知りませんでした)。Surface DUO 2はAndroidを搭載したスマートフォンだ。
しかし、ただのAndroid端末ではなくMicrosoftらしく様々なプラス要素も用意されている。概要は下記の通り。
- 2画面式スマートフォン
- Microsoft 365に最適化
- XBOXのゲームに最適化
- Google PlayからAndroidアプリをインストール可能
- 5G対応
Surface DUO 2の性能と価格
Surface Laptop Studioと同様、Surface DUO 2も予約注文が開始されていない現状だ。公式ストアにも「2022年の前半に発売予定」とだけ記載されているので、続報を待とう。
まとめ
本記事では2021年9月23日に行われたMicrosoftの新製品発表会の内容をざっくりと解説した。
Appleのイベントがまだ記憶に新しいが、ある程度パソコンやスマホに馴染みの無い方でも新製品が気になる方の多い昨今、少しでも情報収集の手助けになれば幸いだ。