Macユーザーでも意見が割れる、キーボード配列がJISなのかUSなのかという論争。
個人的にはずっとJIS配列がやっぱり慣れているから打ちやすいのでは、と考えていたが、US配列のMacのキーボードを見ると「美しいな〜」と感じるようになった。
特にエンジニアとして働いていると、プログラマーなどは結構US配列の方が見受けられる印象もあったので、いろんな要因が重なってUS配列に次第に惹かれていってしまっていた。
Mac本体をUS配列を経験したいという理由だけで買い換えるのもさすがに気がひけるので、まずは値段のかかりすぎない外部USキーボードを経験しようと考えた結果、Keychron K3にたどり着いたというわけだ。
本記事ではそんなKeychron K3を実際に利用してみて感じたことと、そもそもUS配列にたいする感想を述べていこうと思う。
Keychron K3がやってきた
Keychron K3を購入するには基本的に専用サイトから購入する必要がある。
海外のサイトから購入する必要があるため、住所や担当者とのやりとりなどはすべて英語で行う必要がある。
現代にはDeepLというものすごいサービスがあるので苦労せず購入することができたが、それでもやはり慣れていないとそれなりに苦戦はする。
しかも現在はコロナ禍の影響で、購入した直後のメールには以下のように記載されていた。
The ETA after we shipped out your parcel depends on local delivery speed and customs clearance as below, which we cannot fully control. The ETA may longer than usual due to flight cancellations caused by Covid-19.
– North America: Around 5 to 7 business days.
– Europe: Around 15 to 20 business days via Yuntrack.com
– Singapore, Malaysia, Thailand, Indonesia, Vietnam: Around 10 business days.
– Australia, New Zealand: Around 5 to 7 business days.
– Hong Kong, Macao, Taiwan: Around 3 to 7 business days.
– Middle East: Around 7 business days.
– Rest of the world: Around 10 business days.日本語訳
発送後の到着時間は、現地での配送スピードや通関の状況により、以下のように変動します。また、Covid-19によるフライトのキャンセルにより、通常よりも時間がかかる場合があります。
– 北米 5~7営業日程度
– ヨーロッパ Yuntrack.com経由で約15~20営業日
– シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム 10営業日前後
– オーストラリア、ニュージーランド 5~7営業日程度
– 香港、マカオ、台湾 3〜7営業日程度
– 中近東 7営業日前後
– その他の地域 10営業日前後
このメールによると、日本の場合おおよそ7〜10営業日程度かかりそうだな、と考えていた。
実際、配送から2日経った際にメッセージにて「2022年1月4日到着予定」という旨の連絡がきていたのだが、届いたのは本日(2021/12/27)で、購入から経った5日しか経っていないにも関わらず到着。世界のDHLはすごい。
Keychron K3について
Keychronは、キーボード製造の経験があるキーボードの愛好家たちが揃って2017年に結成された。
この愛好家のメンバーにはデザイナー、マーケター、製造の専門化が揃っており、メンバーがみんな「ミニマルなデザインで最も洗練されたメカニカルキーボードを作る」ことに専念しているという。
所在地は香港で、世界的に有名なキーボードを生産するキーボード工場によて製造されている。
タイトルにMac用キーボードと記載しているが、基本がApple製デバイス向けの製品であるだけで、WindowsやAndroid、Linuxにも利用できる汎用性の高さを持ち合わせている。
Keychronのキーボードは有線接続(もちろんType-C)と無線接続のどちらにも対応しているため、無線の切り替えが面倒な方は有線接続のまま好きなときに利用を開始することができる。
Keychron K3の特徴
なんといっても本製品の特徴は配色によるみやすさと、サブキー(pageup、homeなど)の充実さ、そして軽快な打鍵感が特徴だ。
そして、何よりも「Macに正式対応しているメカニカルキーボード」という括りでは唯一無二といえる。Macに標準搭載しているファンクションメニューが対応されているので、音量調整や輝度も本キーボードから設定が可能。
値段が安いというのも特徴と言える。なんとKeychron K3の場合、送料抜きで$64.00。執筆時点の約7,338円という驚異的な安さだ。
送料が約1,000円(東京などの主要都市の場合)から3,000円となるので、どこの地域でも本体のみの場合約10,000円で本製品が海外から購入できてしまう。
Keychron K3のメリット
恒例の寿司打をプレイしたのだが、とにかく打鍵音が心地良い。そして何よりも、AppleのMagicKeyboardから移行しても全く違和感の無い配列、キー間隔であることがメリットだ。
「無線の場合安定しないので有線接続で利用している」というレビュー記事を何件か見たが、様々な状況を検証しても今の所安定して接続されている。
この点については不具合を感じたら追記するが、Mac起動時にもすぐに使い始めることができるし、とにかくキーボードを触っていて高揚するようなキーボードだ。
(2022-05-06:追記)
この記事を執筆している当時はMacを利用していたので、Mac向けというニュアンスで執筆しているが、このキーボードの良いところはWindows、Android、iPhone、Macすべてのデバイスに最適化されているところだ。
キーボードに切り替えスイッチがついており、そのスイッチの切り替えでそれぞれのデバイスに最適化される。
また、キーキャップも付属しており、Windows向けにAltキーやWinキーに付け替えることができる、まさに至高のUSBキーボードだ。
Keychron K3の慣れないところ
キーボードの配列を見てわかるかもしれないが、優秀なサブキー(pageup, homeなど)達がEnterキーの横についている。
大抵のキーボードでは「一番右端にEnterキーがある」という認識だと思うので、この点はまだ体が慣れていない状況だ。
Enterキーで確定したと思ったらhomeボタンを押していて文の最初に移動している、ということが多々あるのでここは慣れが必要だとおもう。
US配列について思うこと
そして今回のサブテーマである初のUSキーボードについてだが、結論「すごく良い」。
購入当初は「え、これ日本語と英語どうやって切り替えるの…」と苦戦を強いられたが、Capsキーに割当や、「Option + スペース」などに割り当てることで簡単に切り替えができた。
※WindowsだとJIS配列のMacのような割当が簡単にできるのだが…
よくUS配列をすすめる記事にでてくる「ホームポジションがキードード自体の真ん中にくる」というメリットはきちんと自分の机でいつもの文書を入力しないと実感できないだろう。
本当にどのキーに対してのアクセスも「たしかにこの配列が元でできている」と実感できるので、ブラインドタッチができる人ほどUS配列はおすすめしたい。
まとめ
ということで今回の記事では超コスパのMac用USキーボード「Keychron K3」を紹介した。
- 現在Apple製のMagicKeyboardを使っている方
- Windowsユーザーのメカニカルなキーボードに憧れている方
- 良いキーボードがほしいけどHHKBやRealforceまでは手が出ない方
こんな人にはぜひともオススメしたいキーボードだ。