中国の研究チームが、オフラインのボイスレコーダーを検出するシステム「DeHiREC」を発表しました。
技術の進歩により、ボイスレコーダーは年々小型化が進み、なかにはペンやUSBメモリに偽装したものまであるため発見は容易ではありません。
音声録音の仕組み
音によって引き起こされる振動を測定して、電気信号に変換しサンプリングするという受動的なもの
つまり、マイクが能動的に信号を発するわけではないため、隠れたボイスレコーダーを見つけるのは非常に困難。
無線通信や電力線にも痕跡を残さないので、一般的な隠しカメラの検出方法は通用しないといっていいでしょう。
この課題に対して、今回発表されたのが「DeHiREC」という新しいシステム。
なんとボイスレコーダーから漏れる電磁波の痕跡を分析するとのこと。
実験では21台の干渉機器によるノイズ下において、すべての市販ボイスレコーダーの検出に成功。総合成功率では92%以上を達成しています。
このシステムが実用化されれば、企業秘密や個人情報などの情報漏洩を未然に防ぐ強力なセンサーとなり得るでしょう。
しかし、日々進歩しているのは攻撃者側も同じ。センサーをすり抜けるような対策が講じられるのも時間の問題かもしれません。
※当サイト(tamocolony)では極力最新の情報を掲載するよう努めていますが、掲載内容は最新のものと異なる、もしくは情報自体が誤っている可能性があります。当サイトにて記載している情報について、有用性や正確性、安全性についていかなる保証もするものではありません。
修正の必要や記事に関する質問がある場合は、当サイト問い合わせページよりお知らせいただけると幸いです。